質問者
妊活して半年、自己流でタイミングをとっていますが妊娠しません。
治療開始したほうが良いでしょうか。
どのように治療をするのでしょうか。
高額な費用がかかりそうで心配です。
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
妊活開始から治療開始の時期は、妊娠適齢期の34歳以下では1年、妊娠のターニングポイントの35~38歳では半年、特殊な治療が必要となることが多い39歳以上では早めが良いと考えられます。
最初は、自然周期で排卵日を確認し、タイミングをとっていただきます。
排卵前後で卵胞(卵子の入った袋)がつぶれて排卵していることを確認します。
自然排卵でのタイミングは、1~3周期を目安にします。
この間に、卵管の通過性を診る子宮卵管造影、男性の精液検査を行います。
これらの検査で異常がない場合は、卵子のにんようのう妊孕能の問題と考えられます。
自然周期で妊娠が成立しない場合は、排卵誘発剤を併用したタイミング法、人工授精そして体外受精などの生殖補助医療へと進みます。
これらの治療に関しては、昨年4月から全て保険診療になりました。
保険診療で行う場合は、自由診療は混合診療になりますので一切できなくなりました。
男性の場合でも自由診療はありません。
費用に関しては、保険診療の3割負担、地方自治体の助成金、高額費療養制度、生命保険の手術給付金の対象になるなど以前と比べると経済的負担はかなり軽減されています。