今月号の生殖医療におけるサプリメントの有効性についての論文紹介です。
雑誌は、「J.Mamm.Ove.Res.2022年39(19)27-34」に掲載されています。
内容は、①DHEA、②メラトニン、③コエンザイムQ10、④レスベラトロール、⑤ニコチンアミド・モノヌクレオチド、⑥ピロロキノリンキノンについての論文です。
① 効果を示す報告と改善されないとの報告があり、一定しない。
② メラトニン:生殖補助医療では成績向上の報告は散見されるが、高齢不妊に関してはエビデンスが無い。
③ コエンザイムQ10:有効性を示すエビデンスの蓄積が必要。
④ レスベラトロール:高齢卵巣機能低下症に対する効果を検証した臨床報告は実施されていない。
⑤ ニコチンアミド・モノヌクレオチド:卵巣機能低下症に対する効果を検証した臨床報告は実施されていない。
⑥ ピロロキノリンキノン:ヒト卵巣機能低下症に対する効果を検証した臨床報告は実施されていない。