今月は、体外受精などの生殖補助医療の保険適用について述べました。
保険適用に採用されなかった主な項目について説明します。
① タイムラプス
② 子宮内細菌検査(EMMA/ALICE)
③ SEET法
④ 子宮内膜受容能検査(ERA)
⑤ 子宮内膜スクラッチ
これらは、生殖医療ガイドラインに掲載されている推奨レベルでは、Cレベルでした。
保険収載された項目は推奨レベルAまたはBで、Cレベルは今のところ保険収載されるほどの信頼性はないため、上記①~⑤については自費扱いを認める先進医療とすることになりました。
行っても害はありませんが自由診療料金が発生します。
できれば、その分を薬剤につかって戴きたいです。
再診の論文報告でも、大規模な調査を行ったところタイムラプスでも妊娠率を上げる有意なデーターはでませんでした。
当院でも、2台使用しており、導入してから妊娠率が上昇した手ごたえはあったのですが、ショックな報告でした。