質問者
体外受精が保険適用になりましたが、全てが保険でまかなえるのでしょうか。
全額自己負担の治療・検査はありますか? また、費用はどのくらいでしょうか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
体外受精などの現在行われている妊娠に必要な生殖補助医療全ての治療は、政府が決めた保険点数のもと保険医療で行えることになりました。
また、保険が使える治療法は全てエビデンスなどから治療法に推奨される根拠のあるもので、治療には支障がなく全てが適用となりました。
生殖補助医療に関しては、全て保険の範囲内で行え、自費診療を行うと混合診療にあたりますので、男性の検査でも一切自費診療はありません。
費用に関しては、高単位の排卵誘発(採卵数と妊娠率が比例するため)を行い、凍結受精卵を作成までで自己負担は約8~12万円が多くの方にあてはまり(個人差があります)、胚移植周期で約5万円くらいとなります。
これらの治療には高額医療費制度を利用でき、また生命保険の手術にも該当しますのでさらに負担は軽減されます。
そのうえ、本年4月から上越市、妙高市では、保険適用の生殖補助医療について新たな助成制度ができ、1回の治療につき自己負担額の全額が最大10万円まで補助されることになりました。
上越市・妙高市役所の担当の方々のご努力、若き市長の英断に感謝申し上げます。