質問者
流産をしてしまいました。次の妊娠確率はどのくらいありますか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
自然流産する確率は、昔からサイコロを振って1の目を出す確率と同じと言われています。
つまり流産する確率は6分の1ということになります。わりと高い数字ではあります。
しかし、流産したといえども妊娠しているということは、臨床上の検査ではわからない所見を確認できたということになります。
つまり卵管に卵子が取り込まれて、卵管まで精子が進み精子と卵子が受精していることを立証していることになります。
さらに流産は、着床したことも証明しております。
流産は受精卵の問題であり、一般不妊治療では証明不可能な受精障害や着床障害がないことを証明していることになる訳です。
次回の受精卵に異常がなければ流産しないで済むわけです。
また、データ的に全く流産の経験ない人に比べて、流産した人の妊娠できる確率は2倍くらいになるといわれています。
しかし、2回以上を繰り返す人は約5%おり、このうち3回続けて流産をする症例を習慣性流産と定義されています。
この原因も70%は卵子・受精卵の原因です。
3~4回流産後、無治療でも次の妊娠がうまくいく確率は60~70%あると言われています。
流産はとても悲しいことではありますが、次の妊娠に期待していただきたいです。