質問者
月経不順のため検査をしたら、第2度無月経と言われました。
無排卵との診断で、妊娠できるか不安です。
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
3か月以上生理がない場合続発性無月経と定義され、卵巣からの女性ホルモン(卵胞ホルモン)の分泌状態で第1度か第2度無月経に区別されます。
第1度無月経は、卵胞ホルモンが一定程度産生されているが、排卵しないために黄体ホルモンが分泌されず生理が来ない状態です。
この場合は、黄体ホルモンを投与すると生理が起こります。
第2度無月経とは、卵胞ホルモンが分泌されないため黄体ホルモンを投与しても生理は起きません。
病態としては、脳から卵巣に働くホルモンが分泌されていない場合がほとんどです。
ほかには早発閉経の場合があります。
対処法は、妊娠希望であれば排卵誘発剤の注射薬を使用し排卵を促します。
誘発剤の内服薬(商品名クロミッド)は、脳のホルモンを使用するため効果がありません。
今すぐの妊娠希望でなければ、ホルモン療法で定期的に生理を起こすようにしたほうが良いと考えられます。
カウフマン療法と言い、月経周期の前半に卵胞ホルモン剤を内服、後半に黄体ホルモンを追加します。
カウフマン療法を行っていると経験上将来的に妊娠希望時には、排卵誘発剤に良く反応します。