質問者
卵子の数が減るというのは本当ですか。それは妊活に影響がありますか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
卵子の数は減少していきます。
卵子はお母さんのおなかの中にいるとき、妊娠6か月頃にでき、その数600~700万と考えられています。
生まれた時には、消費されて100万個になります。
思春期で生理が起こる頃の15歳には、卵子数は30万個になっています。
その後は、1個の排卵のために2~3か月前に排卵候補1,000個の卵子が選ばれ、毎月1回の排卵で卵子は1,000個消費されていきます。
この割合で年齢が進むと、35歳で卵子の残数は6万個になり、40歳で卵子が0になるので排卵候補が減り消費数が制御されます。
この変化は、月経時の卵胞(卵子の入った袋)に現れます。
20歳代では20個の卵胞ですが、35歳~38歳は12∼13個、39歳以上では8~9個くらいになり、年齢が上昇するにつれて減少します。
また、年齢が上がると卵子の染色体異常率が上昇するので、排卵の卵子候補が減るのとあわせて妊娠の確率が下がることになります。
1秒間に数百個作られる精子とは大きな違いがあり、卵子が活躍できる期間には制限がありますので早めの妊活がおすすめです。