今月号ココラのコラムに述べた年齢別人工授精の回数と生産分娩率の関連の図を下記に示します。
この資料は、当院の人工授精1,100周期のデータをまとめて論文に採用された図を抜粋したものです。
この統計から人工授精の妊娠率は、36歳までは4回目まで高く、5回目になると下がることから4回目までが治療の目安です。
35,36歳の3回目が過剰に落ち込んでいますが、誤差範囲と思われます。
37~38歳の方では、3回目までは妊娠出産の可能性は36歳以下の方と同じと考えられるので3回目までが治療の目安となります。
39歳以上の方は、人工授精では出産の確率は低いため、より妊娠率を希望されるのであれば体外受精がよろしいかと思います。