質問者
人工授精をしていますが妊娠しません。もう4回していますが、あきらめた方がいいのでしょうか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
人工授精は、排卵誘発剤併用のタイミング法で妊娠が成立しない場合や、精子が少ない場合に適応になる治療です。
タイミング法より妊娠率が上昇する方法で、精液から動いている精子を抽出して直接子宮腔内の奥、卵管の近くに送ります。
しかし精子を卵管の近くにおいても必ずしも受精するわけではありません。
妊娠率に関連するのは精子数よりも排卵数と考えられる当院の臨床結果から、人工授精でも妊娠が難しい症例も考えられます。
当院の統計から人工授精の妊娠率は、36歳までは4回目まで高く、5回目になると下がることから4回目までが治療の目安です。
37~38歳の方では、3回目までは妊娠出産の可能性は36歳以下の方と同じと考えられ、3回目までが治療の目安となります。
39歳以上の方は、人工授精では妊娠の確率は低いため、試すとしても3回目までとして治療を行うかご夫婦でご相談ください。
人工受精で成功しなかった場合は体外受精に移ります。(詳細について、HPで)