質問者
生理後5日くらいすると出血があり、1週間続きます。
診察でホルモンのバランスが悪いと言われましたが、原因は何でしょう。
生理は順調で、2年くらい妊活中です。
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
よく不正出血で受診してホルモンのバランスが悪いですねと言われることがあると思います。
このホルモンとは、女性ホルモン2種類で卵胞ホルモン(排卵に伴って増加する女性ホルモンの代表格)と黄体ホルモン(受精卵の着床を促進し、妊娠継続をつかさどる)のことだと思います(思いますというのは、教科書にはホルモンバランスという言葉はありません)。
基本的に不正出血や月経不順などの症状の大半は、排卵によります。
月経周期の12日目(生理が始まった日から12日目)から21日目の間に出血が長く続く時は、だいたい排卵がないかうまく排卵が行われていない可能性が大きいです。
卵胞の発育が悪く、卵胞ホルモンが出ないと子宮内膜の形成が悪く出血します。
排卵の状況が悪いと黄体形成が悪く、黄体ホルモンの分泌が悪く出血します。
この状態が極端に悪い場合、20日目~23日の月経周期となり早めの生理になってしまいます。
月経周期の12日目~21日目くらいに不正出血が続く場合は、排卵障害の可能性がありますのでまず基礎体温を付けていただくか、婦人科を受診して排卵の有無を確認してください。