今月の説明文です。
有名なワクチンは、弱毒生ワクチン(風疹、麻疹、ポリオなど)は、接種された病原体は、体内で増殖します。
死菌・不活化ワクチン(インフルエンザ、A肝炎、B型肝炎など)は、体内では増殖しません。
新型コロナワクチンは、これらとは、違いメッセンジャーRNAワクチンというものです。 コロナウイルスの表面に悪さをするスパイクタンパク質があります。RNAと呼ばれるウイルスの遺伝子材料がスパイク形成に関する指示を出し、メッセンジャー RNA(mRNA)に写されます。
この遺伝子材料(mRNA)を入れてmRNAワクチンにします。このワクチンを接種すると、ヒト細胞と融合しスパイクタンパク質形成指示体(mRNA)を出し、このmRNAを細胞中のリボソームがmRNAのコードを読んで、タンパク質を作ります。
このタンパク質が細胞から出て、スパイクを形成します。免疫系は、スパイクタンパク質を認識すると、それに反応して抗体を生成します。この反応により副作用が生じることになります。
mRNAは体内ですぐに分解され、ワクチン接種を受けた人の遺伝子には組み込まれません。